(令和6年6月5日)
子ども政策調査特別委員会会議録

中野渡しほ
保育士を対象とした実態調査は、平成27年に実施して以来、2回目の実施となるわけでございますが、今回の保育士等実態調査の結果について、道としてどのように受け止めているのか伺います。

中村 子ども政策企画課子ども成育支援担当課長
調査結果の受け止めについてでありますが、道内において待機児童数は減少傾向にあるものの、今後、こども誰でも通園制度や、病児保育、医療的ケア児の受入れなど、さらに多様化する保育ニーズへの対応に向けて、保育士等の確保を進めていくことが喫緊の課題であるものと認識しております。  今回の調査によって、保育士の現状や保育所、保育士養成施設等の実態を把握することができましたことから、この結果を踏まえまして、効果的な保育人材の確保策の検討をさらに進めてまいります。

中野渡しほ
実態を把握できたとのことでございますけれども、今回の調査対象は前回に引き続き保育士を対象とした調査に加え、新たに保育所等の事業所のほか、保育士養成施設と養成施設に通う学生を対象として調査を実施しておりますが、それぞれどのような傾向が見えたのか伺います。

中村 子ども政策企画課子ども成育支援担当課長
実態調査の傾向についてでありますが、現在保育士として勤務している方を対象とした調査では、現在の職場の満足度について、「満足」と「やや満足」を足した割合は勤務日数、勤務時間など全ての項目において、前回調査よりも高くなっており、職場環境等の改善が一定程度進んでいると思われるものの、現在の職場に改善してほしい項目として、給与面や職員数の増員などを望む方が多いことから、さらなる就労環境の改善に取り組む必要があると考えられます。
 また、保育所等の事業所を対象とした調査では、約8割の保育所等が保育士の採用に困難を感じており、職場定着のための働きやすい環境整備のための取組として、給与水準の引上げや事務の効率化といった環境改善を進めたいと考えている事業所が多くなっております。
 また、保育士養成施設と学生に対する調査では、学生が保育士として就職先を決めるに当たっては、職場の雰囲気や初任給の高さなどを基準にしているほか、7割以上の学生が保育士として就職を希望する一方、賃金面の理由などから保育士として就職を決めかねている学生も2割程度いることなどが分かったところです。

中野渡しほ
満足度が少し高まりつつある一方で、改善点も見えてきたとのことでございますけども、私はかねてから保育の課題について質問してきており、給与改善、職場環境の改善、人間関係の問題などの解消を指摘してまいりました。実態調査の結果でもこうした課題は同様となっております。給与改善や職場環境の改善は、何らかの取組があるところでございますけども、人間関係などの問題について、保育士からの相談に対応するような取組が必要と考えますが、本年2月から開始した関係者との勉強会ではどのような議論が行われているのか、また今後どのように対策を進める考えなのか伺います。

野澤 保健福祉部子ども応援社会推進監 今後の対応についてでございますが、本年2月から開始しております関係者との勉強会では、保育士や養成施設の学生が求める理想の職場環境と実際の保育現場はギャップが生じていること、学生が就職先を選ぶ際は、子ども主体の保育かどうかなどの保育の質を重視しているとの御意見を踏まえ、問題解消のために必要な職場環境改善のための方策など、人材の確保、定着に向けた議論を行っているところでございます。 今回の調査結果では、潜在保育士が復帰に当たり、不安なこととして、保育現場での人間関係や給与面との回答が多く、また、現在勤務している保育士の皆様におきましても、給与面や相談体制の充実、事務や雑務の軽減といった項目について改善を求める声が多い結果でありましたことから、今年度から開始いたしました保育士・保育所支援事業を活用するほか、職場内の相談体制の充実を図るための研修の実施などにより、職場環境改善の取組を進めるなど保育人材の一層の確保に向けまして、勉強会での検討結果も踏まえ、効果的な対策の検討を進め、持続可能な保育の提供体制づくりに取り組んでまいります。
上部へスクロール