(令和6年9月9日)
子ども政策調査特別委員会会議録

中野渡しほ
にんしんSOSほっかいどうについて伺います。麦の子会の理事長と、にんしんSOSほっかいどうの所長から、まだ公費による支援がないときに支援の御要望をいただき、以来、その声を議会で取り上げ、現在も、直接、定期的に状況を伺っておりまして、今回もそれを受けて質問させていただきます。
 まず、この特別委員会の質問において、相談者は予期せぬ妊娠などで孤立した若年妊娠など、10代後半から20代前半の年代が中心となっており、道として、センター周知と利用促進に努めてまいるとの御答弁をいただきましたが、どのような取組をしてきたのか伺います。

中村 子ども政策企画課子ども成育支援担当課長
にんしんSOSほっかいどうの周知についてでありますが、孤立出産など、緊急に支援を必要とする母子の命と安全を守るためには、にんしんSOSほっかいどうの情報が、必要な方の目に確実にとどまることが重要であると考えており、現在、SNSへの広告配信のほか、自動販売機の電光掲示板による情報発信、街頭ビジョンでの周知動画の放映、駅掲示板やトイレへのポスターやステッカーの掲示など、様々な場を活用し、幅広い周知に努めているほか、本年8月には、札幌市と共同で薄野地区での夜間街頭啓発活動を行ってきたところです。 道としましては、今後も若年女性の支援を行う民間団体等に御意見をいただくなどしながら、周知場所や内容等についてより一層の工夫を重ね、支援を必要とする方に確実に情報を届けることができるよう取り組んでまいります。

中野渡しほ
この委員会におきましては、札幌市との連携についても応対をさせていただいておりましたが、にんしんSOS事業の予算や運用ばかりではなく、啓発活動も協同で行っていただき、大変この年代のことをよく考えた効果的な場所と時間も選んでいただき、力強い啓発をしていただきまして、感謝申し上げたいと思います。
 次に、継続的な支援についてです。先般、にんしんSOSほっかいどうの所長らと一緒に、母子生活支援施設を訪れました。にんしんSOSでの出産の後の居場所としての連携協力を求めてまいりました。大変にありがたいことに、好意的、前向きに受け止めていただけました。しかしながら、出産直後というのは、授乳や夜泣き、沐浴等、大変手厚い支援が必要となります。現在の人員では、大変な状況と考えました。
 にんしんSOSほっかいどうを利用した産後の母子に対して保健師による新生児訪問事業を母子生活支援施設にも行っていただきたい。さらに、この施設に関しては、継続的な訪問を可能とする支援体制を進めていくべきと考えます。また、この委員会で、かねてから訴えております産後ケア事業についても、宿泊型の産後ケア事業をぜひこの母子生活支援施設にも活用できるよう考えていただきたいと思います。道の所見を伺います。

中村 子ども政策企画課子ども成育支援担当課長
出産後の支援についてでありますが、にんしんSOSほっかいどうでは、様々な支援を必要とする相談者に対応しており、安定した生活基盤がない、地域の育児支援や福祉に自らつながれないといった、にんしんSOSのみでは対応が難しい問題に関しては、市町村や保健所、医療機関等と連携し、出産後の生活を含め、様々な社会資源を活用した長期的な支援につなげています。
 また、道では、悩みを抱える妊産婦を早期に把握し、地域で継続的な支援を行うため、市町村や医療機関と連携したネットワークにより見守りを行う北海道養育者支援保健・医療連携システムを構築しており、にんしんSOSを利用した出産直後の母子に対しても、居住する市町村や母子生活支援施設等とも連携を図りながら市町村保健師による個別訪問等を行うほか、産後ケア事業の活用を図るなど、必要な支援に取り組んでまいります。

中野渡しほ
妊娠後期の保護施設である「リリア」についても伺います。利用者が多く、2部屋から4部屋に増設をされております。しかしながら、財団の支援が、期限が来たため打ち切られた状態にございます。これまでよりも予算が低くなっております。その一方で、規模も利用者も拡大をしておりまして、これまで月平均100件くらいの相談のところが、現在では300件に上っているとのことであります。来年度以降の予算措置をどのようにしていくのか、にんしんSOSの負担を軽減していく体制整備が必要と考えます。道として今後どのように取り組むのか伺います。

野澤 保健福祉部子ども応援社会推進監
今後の取組についてでございますが、思いがけない妊娠などに悩む方々の中には、経済的な困窮やDV、医療機関の未受診などといった問題が複雑に重なり合う方が多く、個々の事情に応じた切れ目のない継続的な支援が必要であると考えております。 にんしんSOSほっかいどうでは、助産師など専門の職員が連携し、母子ともに最善の道を探すという視点に立ち、医療機関の協力を得ながら、相談者自身の意思決定を支える形で丁寧な支援を行っております。道では、今後とも、こうした取組を進めつつ、若い世代の方々などが気軽に相談いただけるよう、にんしんSOSほっかいどうの一層の周知に努めますとともに、市町村や関係機関、民間支援団体とも連携を密にしながら、関係機関との役割分担を図り、支援体制の充実に努め、自ら支援を求めることにためらいを持つ方々に寄り添い、安全にサポートできる環境づくりを進めてまいります。

中野渡しほ
これから、予算議論が始まるところでありますけれども、大変に重要な事業でありますので、支援体制の拡充を進めていけるようお願いをしたいと思います。

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