(令和6年11月25日)
子ども政策調査特別委員会会議録

中野渡しほ
では、私からこどもの意見反映推進事業について伺います。全道各地で取組を進めてきたと承知をしておりますけれども、現在までの実施状況と成果、また、どのような課題があると考えているのか伺います。

工藤 子ども政策企画課長
こどもの意見反映推進事業における実施状況等についてでございますが、本年5月に道の電子申請システムを活用し実施した広域募集では、全道の子どもたちから1626件の回答があり、さらに意見の具体化を図るため、現在、道内の小、中、高校を訪問し、直接子どもたちから意見を伺っているところであり、11月14日時点で今年度訪問を予定している42校のうち33校、合計539人の子どもたちから意見を聞いたところでございます。 また、直接意見を聞くことができない子どもたちの声を聞くため、9月から同じ資料を用いて、インターネットで意見募集を開始しており、同じく11月14日時点で269件の回答をいただいております。学校での意見交換後に行ったアンケートでは、自分の意見を伝える場、ほかの人の意見を聞ける場として、今後もこの取組は必要とする回答が多く、子どもたちが自分の考えをまとめ、それを表明し、政策決定過程に関与する取組として成果があったものと考えておりますが、一方で「より多くの生徒が参加できるとよい」「意見を出し合う時間をもっと長く取って欲しかった」などの改善意見も寄せられており、より効果的な実施方法等の検討が必要と考えてございます。

中野渡しほ
大変多くの子どもたちが参加をされ、意見表明ができる取組を子どもたちからも支持を得られたということで、道として初の取組がよい成果を上げられている様子が分かりました。
 では、私から提案させていただいておりました障がいのある子どもたちの意見反映について伺います。当委員会において「事業の実施に当たっては、「こども施策審議会」に加え、障がいの種別ごとに関係する団体とも連携をする」との答弁をいただきましたが、どのような子どもたちを対象とし、具体的にどのような団体と連携しているのか、連携する団体の選定理由と併せて伺います。

工藤 子ども政策企画課長
関係団体との連携についてでございますが、国のガイドラインでは、障がいや疾病のために、言葉を発して意見を表明することが難しく、他の手段を用いる必要があることなど、聞き手も十分に子どもの状況を理解することが特に必要な対象として障がい児と医療的ケア児が挙げられておりますことから、道では、障がいのある子どもたちに意見を聞く際に留意すべき点について、肢体不自由や発達障がいなどの障がい種別ごとに支部を有する全道規模の団体である、北海道手をつなぐ育成会、北海道肢体不自由児者福祉連合協会、北海道自閉症協会、重症心身障害児(者)を守る会北海道支部、北海道ろうあ連盟、北海道視覚障害者福祉連合会、医療的ケア児親の会の皆様に御意見をお聞きするなどし、意見聴取の実施に向けた準備を進めたところでございます。

中野渡しほ
7団体と意見交換を行ったとのことでありますけれども、御答弁どおりの対応をいただきありがとうございます。
 さらに伺いますけれども、知事からは「道では関係団体から障がいのある子どもたちに意見を聞く際に配慮すべき点として、意見を聞く環境や内容、回答方法などに関する助言をいただきながら、実施に向けた準備を進めている」との御答弁がありましたが、実際にどのような子どもたちに、どのような環境、内容、回答方法などで行っているのか伺います。また、ファシリテーターはどのような方が担っているのかについても伺います。

工藤 子ども政策企画課長
意見を聞く際の配慮等についてでございますが、障がいのある子どもたちから意見を聞くに当たり、留意すべき点をお聞きした関係団体からは、それぞれの子どもの特性に配慮した環境設定が必要であり、事前の調べと、それを踏まえた環境づくりが有効との助言がありましたことから、施設職員や支援者等にあらかじめ質問の内容などを確認いただき、適した環境や回答方法等を相談するなど、事前準備をした上で、子どもたちが安心して意見を言いやすいよう、日常生活を送っている施設等に訪問するなどして実施しているところでございます。
 これまでに訪問した施設は、札幌市内の放課後等デイサービス事業所及び知的障がい児施設の各1か所であり、デイサービス事業所では、事業所内の会議室において、中学生数名から悩み事などの相談に係る考えについて口頭でお聞きしたほか、知的障がい児施設では、同じく施設内の会議室において、小中学生数名を対象として、子どもが答えやすいような日常生活等に関することや、道に望むことを口頭で聞いたところでございます。
 また、実際に意見を聞く場面では、準備に当たった職員がファシリテーターとなり、子どもの特性などを理解している施設職員等に同席いただき、例えば、言葉による表現が十分にできない子どもの場合、子ども本人の意思を尊重した上で、うなずきや目線などで意思を確認しながら本人の言葉を補うなど、適切な手段で代弁いただく等の工夫をしながら進めております。

中野渡しほ
関係団体からの御助言を生かしながら、参加施設と事前に打合せ、準備をした上で道のほうから訪問をされて、丁寧な聞き取りが行われたとのことでありますが、本当にありがとうございます。
 では、その上で、どのような課題があると考えているのか。また、口頭だけでは理解が難しかったり、自分の気持ちを伝えることが難しい子どもさんもいらっしゃいます。その場合、目で見て確認することができる視覚的手がかりの活用が有効であるわけですが、この視覚的手がかりについての所見を伺います。また、今後、ほかの障がい種別の子どもへの意見の聞き取りについてどのように取り組んでいくのか伺います。

工藤 子ども政策企画課長
子どもたちから意見を聞くに当たっての課題や今後の取組等についてでございますが、これまでに実施した施設訪問では、普段は職員等と円滑に会話をしている子どもでも、意見を聞く場面では言葉で表現するのに苦労している事例も見られましたことから、例えば、選択式の回答を用意するなど、子どもの特性に応じた準備が必要と考えているところでございます。
 また、子どもにとりましては、音声に加え、絵や文字、写真といった視覚的な情報が、応答の手助けになることなども認識したところでございます。
 今後における子どもからの意見聴取につきましては、引き続き、関係団体や子どもが生活する施設などとも協議するとともに、日頃子どもと一緒に過ごしている保護者の皆様にも事業の趣旨を十分御理解いただき、御協力を得ながら、子どもたちが安心して、かつ主体的に意見を言える環境を工夫し、実施してまいります。

中野渡しほ
どうかよろしくお願いします。では、最後に伺います。こどもの意見反映推進事業は、今後どのようなスケジュールで行われ、どのような成果を期待しているのかなど、今後の取組について伺います。

野澤 保健福祉部子ども応援社会推進監
こどもの意見反映推進事業に係る今後の取組についてでございますが、年内で、道内の小、中、高校への直接訪問やインターネットでの意見募集を終了する予定でございますが、子どもたちから出された御意見につきましては、順次担当部署と共有しており、おのおのの部署におきまして、施策への反映を検討し、来年2月頃には、訪問した学校を通じて、子どもたちに検討結果としてフィードバックいたしますほか、道のホームページでも公表する予定としております。 本事業を通じまして、道にとりましては、子どもや若者の状況やニーズを踏まえたよりよい政策立案につながることを、また、子どもたちにとりましては、自らの意見が聞かれ、道政に関与する経験により、自己肯定感や社会の一員としての主体性を高めることにつながることを期待しておりますほか、この取組を広く発信いたしますことで、子どもたちの意見を聞くことの大切さについて、道民への理解を広げていきたいと考えております。
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